電子書籍の教育現場への導入 電子教科書について思うこと

| コメント(1)

電子書籍が普及してきて、パソコンや携帯などからいつでも書籍を購読できるようになりました。

それはそれですごく便利だなと思っているのですが、
教育現場への電子書籍の導入、つまり電子教科書の導入についても
検討がされているそうですね。

個人的にはちょっとそれはどうだろう?と思ってしまいます。

電子書籍と紙の書籍について、
読売新聞に東大教授の酒井邦嘉氏のインタビューがありました。

酒井氏は紙の本は「手掛かりが豊富」だと言っています。

電子書籍の場合、画面をスクロールするので位置が変わるのに対し、
紙の文字位置は変わらず、本の厚みなどからわかるページの量的な
感覚についても電子書籍ではわかりません。

人間の脳は位置や厚さなどの情報を記憶しているので、
そういった手掛かりが希薄だと忘れやすくなったり、
ミスが見つけにくくなるのだそうです。

確かに、紙の本だと内容を思いだす時、ページのあの辺にあったな、
というイメージが出てきますが、電子書籍は思い出しにくいですね。
本に対する愛着もあまり感じません。

実際、電子書籍で読んで何度も読みたいと思ったものは
紙の書籍で購入しようかなって思うことが多々あります。

電子教科書は子どもの記憶に残るのかどうか疑問を感じます。

受験勉強の時は、教科書にラインを引き、いろいろなことを書きこみ、
それを何度も読み返して勉強したものですが、
電子教科書になるとそういった自由度が下がると思います。

確かに、ラインを引いたり書き込みをする機能はタブレット端末などについていますが、操作が簡単で、ペンのフタを開けて書きこんだり、鉛筆での書き込みを消しゴムで消すといったことがなく、感覚的なものが希薄です。

ですので、情報として読むぶんには電子教科書でもいいかもしれませんが、
それを記憶したりするのには適していないような気がします。

子どもの授業参観に行った時、割り算の授業だったのですが、
先生がパソコンでスクリーンに電子テキストを映しだし、子どもがマウスを使って
おはじきを分けるという作業をしました。

最近はこんなことをするんだなぁって驚いたものですが、
昔のように黒板の上でおはじきを手を使って動かした方が
五感に訴えるので記憶として残りやすいように思いました。

確かに便利ではありますけどね。

電子教科書の場合、もうひとつ心配なのは「視力の低下」について。

パソコンやゲームなどを長時間見ていると目が疲れますが、
授業でもそういったものを見るとなると、子どもの視力低下が懸念されます。

また、最近問題視されている液晶モニターなどから発せられるブルーライトは
体内時計に影響を与えると言われていますので、
しっかりと睡眠がとれなくなったりする可能性も考えられますよね。

電子教科書の便利さは完全には否定しませんけど、
せめて義務教育の間くらいは紙の教科書で勉強してもらいたいと
個人的には思う次第です。

コメント(1)

ありがとうございます!

しらべものにつかわせていただきました

コメントする

このブログ記事について

このページは、2012年6月18日 13:36に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「発達障害の子どもへの対応 課題は細分化して行わせる」です。

次のブログ記事は「COCOROBO 人工知能搭載の踊ってしゃべれるお掃除ロボット」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。